ブラックホール

書くことで何かを見つける日々です

2020年(+α)これを聴けてよかったーソング

みなさん、いかがお過ごしかな?!私はここんところビミョーな気分が引き続き、暇を持て余しています!いやいや、本当のところやるべきことが山ほどあるはずなんですが、まずやるべきことを形作るところから始めなきゃいけなくて、その元気がない、ないよ! …

戯曲と〈声〉について(私性と共同性)

この文章は私がいま考えていることを深掘りするために書かれており、説得性に欠ける部分があるかもしれないが、それは一旦脇に置いておく。大事なのは未来の自分のためにいま思いついたことを勢いに任せて残しておくことだ。 誰かが必要として自ら書いた言葉…

行け、動物の島へ

ベータとニーマが動物の島で冒険だ!

音への執着(2020/02/19 東京藝術大学打楽器科有志演奏会)

今年も東京藝術大学打楽器科有志演奏会に行ってきた。ここ数年は毎年聴きに行っているけれど、近年で一番挑戦的な選曲だったと思う。「打楽器アンサンブル」という枠組みを現代音楽の歴史とパラレルに捉えた選曲(1960年から2006年までの4作品が年代順に演奏…

2019年聴けたことにありがとうソングたち

必要に迫られたことばかりやっていて心が摩耗するので、2019年に出会った聴けてよかったソングたちをスーパー雑に紹介する、ぜ!よ!順不同!だ、よ!音楽聴くのは好きだけどしっかり色んなとこに目を配って聴くタイプではないので(Billie Eilishとか名前も…

21歳、最後の演劇(青年団リンクキュイ『景観の邪魔』)

お久しぶりです。諸々の積み重なりでなかなか文章を書く時間も体力もない状況ですが、公演の振り返りは大事なので、手短に、簡潔に、書いていきましょう。めんどくさいのであんまりうまい文章にはならないと思いますが、もう許して。うまく書くことに疲れて…

街は甦るときがいちばん美しい

昨夜は猛烈な台風への恐怖を抱きながら司会として参加した演奏会の打ち上げに行ったが、結局大して雨に降られることもなく家に帰り、なおかつ自宅からとてつもない暴風雨を見届けることができる素晴らしい夜だった。安全なとこから見る暴風雨と雷雨ほどワク…

小田尚稔の演劇『悪について』のこぢんまりとした振り返り

小田尚稔の演劇『悪について』終演いたしました。お盆休みの時期にご来場いただいたみなさんや気にかけてくださった方々、ありがとうございました。 小田さんの作品は5月の『善悪のむこうがわ』から引き続いての出演だったので、前回やりきれなかった部分を…

詩の上演としての合唱(Combinir di Corista第11回定期演奏会)

人生3度目、1年ぶりくらいに合唱の演奏会に行ったがすごく収穫のある時間だった。といってもここで触れる収穫は演奏会のメインに据えられた信長貴富の作品「静寂のスペクトラム」によるものである。そして、この作品は合唱音楽として、いや、もっと広く捉え…

アツパという概念

僕はわりあい夏が好きだ。そんなことを去年も7月くらいは素朴に思っていたが、8月の酷暑によって綺麗に幻想を打ち砕かれた。今年はその過去を覚えているものの、また夏が好きだと言う自分がいる。 夏の好きポイントは色々ある。まず、半袖半ズボンでいられる…

8,9月の活動予定

こんばんは。8,9月にかけていくつか発表の機会があるのでまとめておきます。ジャンルは違えど、どれも頑張る心持ちですので、どなた様もお誘い合わせの上お越しいただけると嬉しいです。 ◉小田尚稔の演劇『悪について』(8/14~16) 5月に引き続いて小田さん…

梅雨明けのイデア

ささやかなうそ

電車にゆられて、大学へ。昼間、余裕のある時間。となりの席にひとつの家族づれがすわった。まず、母と娘から。小学校に通っているかいないかくらいの年頃とみうけられる娘。母の紙袋から飴をとりだしたべ「みかん味!」と声をあげる。微笑みながら娘の持っ…

『天元突破グレンラガン』を観た話(信じることは生きるみなもと)

『プロメア』を観たときにやはり『天元突破グレンラガン』のことを想わずにはいられなかった。 せっかくなので以前グレンラガンを一気見した際に書いた文章を再掲する。 2018-06-20 『天元突破グレンラガン』とは、僕が小学生の頃に放送されていたロボットア…

『海獣の子供』『プロメア』を観た

『海獣の子供』と『プロメア』を観た。テレビでも映画でもアニメはあまり観ないのだが、前者は『鉄コン筋クリート』のSTUIDO4℃最新作であり米津玄師の「海の幽霊」をYouTubeで聴いてぜひこれは劇場で聴かなければならないと、後者は『天元突破グレンラガン』…

Twitterを辞めました

Twitterを辞めました。正確に言えば、作ったものや書いたものを別のサイトに投稿したときなどはツイートでリンクを共有するつもり(この文章だってそう)なので完全に辞めたとは言えないですしアカウントを消すつもりもないのですが、Twitterのアプリを削除…

あなたと向き合って態度を決めたい(です)

会話は常に選択の連続だ。それはなにを話すかという内容面だけでなく、どう話すかという形式面での選択でもある。 例えば、僕があなたと初めて出会う。おそらく僕は敬語であなたに話しかける。知らない人に対しては言葉のうちに尊重と一定の距離取りを内包す…

順応不可能人間の負け惜しみ

うちの大学では演技を実践的に学ぶ授業が今年度から(?)開講されます。僕は今年から俳優として演劇創作に関わってはいますが、演技についてはよく分からないと感じていて、そんな時にこの授業の存在を知り履修することにしました。たがしかし、6限にもかかわ…

わたしはモノデスカ?

バイト先には90人ほどの学生がアルバイトとして登録していて、わたしは彼らの名前を全て把握してなどいない。職場では(特定されないよう抽象化した言い方になるが)ひたすら書類に目を通してチェックする仕事をしているので、他人と話をする機会もあまりな…

久方ぶりのナイトウォーク

稽古帰り。電車に乗って本を読んでいると軽い眠気が襲ってくる。稽古はやっぱり疲れるのだなと思いながら、本と目を閉じる。 気がつくとそこは最寄りの一つ先の駅。時々やってしまうのだよなと上り電車に乗ろうと電光掲示板を見ると、そこに電気信号は流れて…

ポロポロ脊髄トーキング

ひさびさに添削のアルバイトへ行ったら、仲の良い、と向こうも思ってるかは知らんが、少なくとも僕は好きである先輩が来た。会うのめちゃめちゃ久しぶりだとおもってたけど、今年入って一回道ですれ違ってた。その人とは脳を通さず脊髄で話している感じがす…

飲み会の効用/惚気たいっすね

飲み会の効用 久々にオールというものをした。中野、劇団の公演の打ち上げ。僕はそんなにお酒が強くないので、少しお酒をセーブしながら、その代わり慣れないタバコなんか吸ったりして、皆と今回の作品について、演劇について、自分のことについて、さまざま…

よく遊ぶ(かさねぎリストバンド「ParaFull/パラフル」)

‪今日北千住BuoYで開催されたかさねぎリストバンドのライブ、「ParaFull/パラフル」に行ってきた。結論から言えばとても良いライブだったと思う。 個々の曲も勿論それぞれの色があって様々なアイディアが盛り込まれていて楽しめたのだけれど、何よりも場のあ…

亜人間都市『東京ノート』を終えて、散策者『思想も哲学も過去も未来もない君へ。』に向けて

何度も言いますが、最近は演劇をしています。たぶんあんまり演劇と言われて多くの人々が想像するようなものには参加していないけれど、それは紛れもなく演劇、きっと。たぶんこの時期まわりの同年代の人たちは就活とかしているのだろうけど、僕は演技プラン…

1月過ぎて、2月。空間を構想しつつ、ひかりの歌。

気がついたら1月が終わっていた。1月下旬に急に熱が出てしばらく寝込んでいたから、その分が時間の体感から抜け落ちていて何だか20日くらいで過ぎ去ったかのようだ。久方ぶりに外へ出ると階段の歩き方や雑踏の中での身のこなしが退化していて、社会性が不断…

態度を聴く アティチュードのエチュード(新聞家『遺影』)

新聞家(ないし村社祐太朗)の作る演劇作品は継続して観てきたが、久々に心の底から楽しい時間を過ごした。そうか、やはり新聞家は面白かったのだな。 新聞家『遺影』では結婚披露宴に参列した新婦の妹とその夫の記憶/イメージが元になったテキストが発話さ…

僕の逡巡(青年団リンクキュイ『プライベート』)

えー、難しいなあ。ドキュメンタリー演劇、だったのかなあ。いや、なんかキュイの『プライベート』って作品を観たんですけど、個々のシーンとかエピソードで笑えるところはあって、俳優さんもそれぞれの素敵さあるし、滝沢さんの演奏も空間に絡みながらって…

世界で8番目に恥ずかしい言葉「親友」

親友という言葉が恥ずかしくなくなったのは最近のことだ。高校時代は「親友」なんて人付き合いのしすぎで気が狂ってしまった人間が使う言葉だと思っていた。それは臆面もなく真っ直ぐな言葉を放てる人間へのジェラシーでもあったのだろうし、そのことに気づ…

「話す/聞く」から「聞かれる/話される」へ

先日とあるワークショップに行ってから、人とのコミュニケーションについてよく考えています。そのワークショップでは、人の話を聞いたり人に話したりしながら自分や相手が意識的/無意識的に考えていることに気づいていくワークを行いました。その中で、自分…

銭湯が好きだという話

今の時代、家にお風呂がありそのお風呂に入るのが普通で、銭湯は気分が乗った時とかめっちゃ汗かいた時とかに行く特別なものになっているんじゃないだろうか。まあ、一人暮らしの人とかはそうじゃないのかもしれないけれど、少なくとも実家住まいの僕にとっ…