ブラックホール

書くことで何かを見つける日々です

アツパという概念

僕はわりあい夏が好きだ。そんなことを去年も7月くらいは素朴に思っていたが、8月の酷暑によって綺麗に幻想を打ち砕かれた。今年はその過去を覚えているものの、また夏が好きだと言う自分がいる。

夏の好きポイントは色々ある。まず、半袖半ズボンでいられるところ。基本的に長袖長ズボンはあまり似合わない人間だと自認していて、半袖半ズボンの小学生スタイルがやっぱり落ち着くので、それを可能にしてくれる夏は好きだ。発汗するのも意外と好き。日頃運動しないから温度の方から温めてくれないと汗をかかない。やはり汗をかくと生きている実感が得られる。部屋着がビショビショになるのもまた一興だ。洗う親にしてみたら洗濯物の量に恨めしさ全開かもしれないけれど。そして、日に焼けるのが好きなので、刺すような陽射しも嫌いではない*1。これまた生命の蠢きを体感できる。バイト先の中高生が夏休みの部活でそろそろしっかり焼けていて羨ましい。夏になると外部活の人に肌の色で負けるのが高校のときからの小さなコンプレックス。運動するか、少なくとも日光の下にもっと居るべきだな。

そんなこんなで夏は好きなのだが、ただ、日陰なのにやたら蒸した場所たちは不愉快極まりない。不健康な空間だ。そういう場所のことをアツパの悪い場所と呼びたい。アツパとは「アツさパフォーマンス」の略称である。完全に僕の造語だし、今後普及する予定はない。コンゴ民主共和国を予測変換に出すな。アツパが良いとはアツさの恩恵を受けやすいこと、逆に悪いとただただアツいだけでそのメリットを享受できないということだ。例えば……

 

アツパの良い場所

プールサイド、砂浜(アツさが入水したときの引き立て役になる)

北海道(本州ほどジメジメしたアツさじゃないらしい、伝聞)

アツパの悪い場所

コンクリートジャングル(何がジャングルじゃ、ボケ、殺す気か)

我が家(クーラーがなく湿気っぽいのでただのサウナ)

こんな感じにアツパの良し悪しで場所を分類できる。そういえば、大学に入ってから海もプールも行ってないのであと3年くらいの間に一回は行きたい。良いアツさを全身に浴びたい。アツパアゲアゲアッパーの場所で夏を謳歌したい。以上、そんな8月の願い。

 

*1:僕が日焼けをするというと笑いながら驚いてみせる輩がいるが、そういう奴は日焼けで皮がズルズルになってしまえ、といつも思う。